日本の出生コホートにようこそ
近年、欧米諸国をはじめ世界中で出生コホート研究が開始され、ネットワークやコンソーシアムが構築され、盛んにデータ統合やメタアナリシスが行われるようになってきました。背景には、DOHaD説*とそれに基づくライフコースアプローチの疫学が注目されてきたことによります。わが国では、先制医療の提唱とともに「ライフステージに応じた健康課題の克服」が政府の定める「医療分野研究開発推進計画」に明記され、国や地方自治体の重要施策として取り上げられるようになってきました。
わが国では、まだまだ出生コホート研究の連携は遅れていますが、本データベースによって、わが国の出生コホートの連携が進み、日本のエビデンスを世界に発信できればと願っています。
*Developmental Origins of Health and Disease(胎児期から幼小児期の低栄養,発育遅延,ストレスおよび化学物質曝露などの不適切な環境が,虚血性心疾患,脳卒中,高血圧,2型糖尿病,骨粗鬆症,悪性腫瘍,精神疾患などの非感染性慢性疾患Non-Communicable Diseases(NCDs)のリスク要因となるという概念)
コホート参加基準
1. 妊娠前、妊娠中または出生時に開始されたコホートか、出生後に開始された場合には、母子健康手帳のような出生時のデータを有するコホート
2. 少なくとも1年以上追跡されたコホート
3. 少なくとも母児300組以上の参加のあるコホート
事務局からのお知らせ
- 2020.12.22NEWS
- 「日本の出生コホート」ホームページを一般公開しました。